田原グリーンバイオマス発電所の仕組みと流れ
田原グリーンバイオマス発電所
発電出力
50,000kW
主たる使用燃料
輸入木質ペレット
年間発電量
約3億4,000 万kWh/年(一般家庭約11 万世帯分の年間消費電力量に相当)
燃 料
木質ペレットを海外から船で輸入します。原産地は主に東南アジアです。
運 搬
港でコンテナに移し替え、密閉。トラックで発電所まで運搬します。
貯 蔵
田原グリーンバイオマス発電所では、木質ペレットを港から運搬してきたコンテナのまま貯蔵します。その為、サイロに移し替えたりする作業がないため、粉塵が抑えられ、火災の予防や地域への環境にも配慮しています。
受け入れ
コンテナに密閉されている木質ペレットを、トラックに載せ、ベルトコンベアでボイラーに投入します。
燃 焼
ボイラーでは燃料を燃焼させ高温、高圧の蒸気を作ります。循環流動層方式のボイラー内は高温の砂が流動しており、その砂の作用で、燃料を効率的、かつ、安定的に燃焼させることが可能です。
発 電
ボイラーで作られた蒸気を使って、蒸気タービンを回転させ、蒸気タービンに接続された発電機で発電します。田原グリーンバイオマス発電所では発電出力5万kWで、年間発電電力量は約3億4,000万kWh。これは一般家庭約11万世帯分の年間消費電力量に相当します。
水の循環
蒸気タービンで使用した蒸気は、復水器で冷却し、再び水に戻して、ボイラー給水として再利用します。また、復水器で利用した冷却水は冷却塔との間を循環させ、冷却ファン及び蒸発熱により温度を下げ循環利用します。
排 気
ボイラーで燃焼した排気ガスは、排気筒から排出される前にバグフィルターという集塵装置によってばい煙を取り除いた上で、浄化された排気を放出します。
焼却灰
燃焼時に発生した灰は直下にあるボトムアッシュ(炉底灰)タンクへ。バグフィルターで取り除かれた灰はフライアッシュ(燃焼灰)タンクへ集塵されます。集塵された灰は再利用されることになります。
中央制御室
田原グリーンバイオマス発電所ではコンピュータによる自動制御システムで、24時間運転しています。中央制御室では発電に必要な情報が集約され、自動制御と有人監視を組み合わせることで、安心・安全な設備運営をしています。